何回でも好きになる

ヒプノシスマイクの舞台に出演する、その文字を見た時に私は卒倒しそうだった。

 

 

正直に言って、ヒプノシスマイクの原作自体は友人が好きだから曲も聴いたこともある、キャラも知っている、なんとなーくの設定もわかる。それくらいだった。ラップが嫌いとか、何が嫌とかじゃない、どうしてよ1部のファンの人達の熱気が凄くて色々とハマるタイミングを逃してしまっていたし、どうしても好きになれない部分があった。

 

だからといって嫌いなわけでもないし、何かを否定する訳でもないから私には縁のないジャンルだなってずっと思ってた。

 

 

山田一高野洸

その文字を見た時に私の思考は停止した。

どうして望んでもいないのに自分の好きな子がボロクソに言われて、否定の言葉を投げつけられないといけないのか。

 

どうして、私の好きな子がそこに関わってしまったのか。

 

 

正直どうしたらいいかわからなくて悲しくて、心無い言葉を浴びせる人達に腹が立って、どんな気持ちでおめでとうを言ったらいいんだろうって悩んで、悩んで、ずっと悩んだ。

 

でも、私の好きな高野洸くんはどんなことでも全力でやってくれると思ったから、その姿を観ないと後悔すると思った。本番が始まって、掌を返すように褒める言葉が飛び交った。受け入れてくれない人達だって沢山いる、それは別によかった。それでも受け入れてくれた人たちもいる、それが嬉しくて早く会いたいなって思ってた。

 

 

いつか帝劇に立ちたいって、そんな言葉をどこかで読んだ気がする。一緒に源氏兄弟をやってた三浦くんは帝劇に立った。麻璃央くんも帝劇に立つ。なんで、映像に行きたくてもっと大きなことをしたい彼は立てないんだろうって一度モチベーションが全部落ちてしまった。座席も良くない、楽しめるかも未知数。

 

そんなもの本人には関係ない。

ただのオタクが喚いてるだけだ。

 

 

 

ヒプステ、幕が開いて、曲が鳴って、彼の姿を見た瞬間脳内が痺れた。勝手に涙が出てきた。また、一段と大きく、強く、カッコよくなってた。彼は彼なりに木村昴さんをリスペクトした山田一郎を演じてた。

 

 

ラップだってかっこよく歌い上げて、バラードだって、ダンスだって、煽りだって、全部山田一郎としてやり遂げてた。好きだって感情しか零れなかった。不安な気持ちも何もかも吹き飛ばして、最後は来てよかった、幸せだったって気持ちに相変わらずさせてくれる。すごいパワーだった。

 

 

私は何度目かわからないけど、また、高野洸を好きになった。あと何度好きになるのかは今はまだ全くわからないけど、何度嫌いになりかけてもきっとまた好きになる。

 

 

私が最初に好きになった人は、調子に乗りすぎてしまってどんどんファンが離れていった。たった一度の過ちや、怠惰が全てを奪っていく世界で、彼ならきっとそんなこと感じさせずに笑わせてくれるんじゃないかって勝手に信じている部分もある。

 

 

いつか私が高野洸くんを降りた時は、私が俳優オタクを辞める日だと思う。

 

 

ペンは剣よりヒプノシスマイク!!!🎤